さよならベライゾン|リカオンの胃捻転
先日、アメリカのミシガンにあるBinder Park Zooのリカオンがなくなったことがニュースに出ていました。
この記事によれば、ベライゾンという名前のオスのリカオンは12歳でしたが、10月30日に胃捻転でお亡くなりになりました。このベライゾンは、今年の11月にお父さんになったばかりでした。ベライゾンは関節炎を患ってはいましたが、体調もよく、前日も胃捻転の様子はみられなかったようです。
ベライゾンについての追悼の記事なので少しベライゾンについても翻訳します。
ベライゾンは2007年にブロンクス動物園で3兄弟の1頭として生まれました。2012年にミシガンのBinder Park Zooにやってまいりました。そしてリカオンの種の保存プログラムの一環で2018年ゴーストさんというお嫁さんをもらい、11頭のかわいらしいリカオンの赤ちゃんたちのお父さんになりました。ベライゾンは割とお年を召してからお父さんになったけれど、かいがいしく子供のお世話や奥さんのゴーストのお世話をしていました。子供達と遊ぶこともとても楽しんでいました。しかし、子供達がいたずらをした時はきちんと叱ってしつけもしっかりしていたようです。素晴らしいリカオンでした。
リカオンは1頭でも貴重な動物なので、ベライゾンが11頭の赤ちゃんをこの世にもたらしたことは素晴らしかったと思います。今後もBinder Park Zooとしてはリカオンの種の保存を頑張っていってくれるようです。
去年、ベライゾンの子供達が生まれた時にもニュースになったので記事を書きました。ご参考までにリンクを貼っておきます。
胃捻転はリカオンにたまに起きる病気です。じつはズーラシアに住んでいたタフィちゃんも去年の夏に胃捻転でお亡くなりになりました。タフィちゃんも、発病してお食事をたべなくなったと思ったら、容体が急に悪化したと聞きました。ベライゾンと似た感じで比較的あっというまに天に召されたようです。タフィちゃんは私も何度かあったことがあったリカオンだったのでとても寂しかったです。以下ズーラシアからの公式の発表と、リカオンのご担当者さまのブログの記事です。
リカオンは絶滅危惧種の動物なので1頭が動物園でなくなるだけでもニュースになるのです。そんな貴重なリカオンなのに、アフリカではローカルの人々に殺されてしまったりしています。アフリカでも少しでもリカオンのことを大事にできる人間が増えますように。