南アフリカのリカオンウェビナーに参加しました
今日はEndangered Wildlife Trustというリカオンの保護団体が、南アフリカからリカオンについてのウェビナーを実施するというので参加しました。こちらが参加したウェビナーのご案内です。
南アフリカの午前11時は、日本時間の6時でしたからちょうどよい時間でした。Zoomを最近使っていたので迷うことなくミーティングに参加できました。
6時ちょっと前にスタンバイしていました。こんな画面がでてきて、ドキドキしていました。
少しテクニカルトラブルがあったようですが、数分後にはじまりました。リカオンについての一般的なおはなしです。
どうしてチーターのお写真なのかは不明ですが、チーターの赤ちゃんというのは実に可愛いね。右下に写っているのが今回お話をしてくれたグラントさん。
ところで、ワイルドドッグ(野生の犬)ってどういう意味なのでしょうか?そういえば、わたしも以前リカオンについ友人に話したときに、野生のイヌってなに?野良犬のこと?と聞かれたことがありました!リカオンを表現するワイルドドッグとは、野良犬ではありません!野良犬は、人間が飼っていたイヌなどが、飼い主をなくしてしまい、野良になった犬であり、野生の犬と表現されるリカオンとは全く別です。
次に、リカオンが実にユニークな動物で、習性や子リカオンの面倒を見るリカオンの仲間思いなこともおはなしされました。あとは、鳴き声が大変ユニークで、トゥイッタリングと言って小鳥のさえずりのような鳴き声、それから、仲間を探すフーコールの説明と音声の再生がありました。リカオンの声はいつ聴いても、これが本当に捕食獣の声なの?と思うほどの声で驚きます。
それから、リカオンが生物学的にどのジャンルに分けられるかも説明がありました。
リカオンは以下に属します。これもリカオンのユニークなところの一つです。
次にリカオンの足がユニークなところと紹介されました。
リカオンは4本しか足の指がありません。親指にあたるデュー クロウというものがないのです。それから、足の裏をみると中の2本の指の真ん中が分かれておらず、繋がっています。
次に、リカオンの呼び名についてさまざまな種類があることが説明されました。現地語でもどのように呼ばれるかを説明されていましたが、難しくて理解出来ず、、。
南アフリカにおけるリカオンの個体数についてのお話もありました。現在南アフリカには100頭のヒョウ、300頭のライオンが生息しています。しかしリカオンの生息数はたったの30頭にすぎず非常に貴重な動物です。南アフリカではクルーガー国立公園でリカオンが一番多くいる地域です。保護団体のゴールは、南アフリカでリカオンの群れを9つに増やすことでした。
リカオンの個体数の減少が赤いグラフで表してあります。左のねずみ色は、かつてリカオンが生息した場所、右が現在。かつてはアフリカの多くの場所にリカオンは住んでいましたが個体数が激減したいまは点在する程度。
個体数が減った理由も説明されました。
密猟、交通事故、罠、人間の増加によって生息地を奪われていることが個体数減少の原因となっています。
クルーガー国立公園での個体数の推移も説明がありました。1995年には大人のリカオンは434頭いました。2009年には120頭にまで激減しました。
また、北のほうの個体が減っていることがこの図でもわかります。
そこで、2017年からは北のほうにリカオンの群れを移動させたりしてリカオンの再導入に成功しています。
観光客からも個体の報告を募り、個体識別をしてリカオンの生息を把握しています。
もちろんGPSがついた首輪などをリカオンにつけてもらってトラッキングもしています。
このようにリカオンの行動をモニタリングした結果、リカオンの群れのテリトリーがオーバーラップしていることもわかりました。
お話は以上でした。途中で聞き取れないこともありましたが、今後セミナーがYouTubeに投稿されるそうなので、ぜひまたみてみようと思っています。以下がEndangered Wildlife TrustのYouTubeです。
とても充実したセミナーでした。グラントさんありがとうございました。このようなお話を聞くともっとリカオンの為になにかをしなくては、という気持ちになります。でも自分には何ができるのかさっぱりわからなくて葛藤を感じます。
最後にここで紹介したスクリーンショットや画像はすべてグラントさん、ETW、リカオンに帰属します。