絶滅危惧種リカオンの応援ブログ

絶滅危惧種のリカオンに関する情報を発信し、保護活動に貢献することを夢見るブログ

リカオンについての説明や情報を発信しています。2018年から投稿を始めました。アフリカにあるリカオンの保護団体や、動物園からのリカオンに関する情報、リカオンに関する情報はなんでも投稿しています。

All Creatures Podcastでリカオンが紹介されたよ

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先日アメリカのポッドキャストで、All Creatures Podcastというサービスがあり、リカオンの紹介があったので、聞いてみました。こちらがその案内のサイトになります↓

www.allcreaturespod.com

このポッドキャストでは、2017年の9月に始まり男性と女性の動物博士がいろいろな動物を取り上げて特集をしています。今回リカオンが91回目でようやく取り上げられたようですが、二人の博士たちもなんでもっと早くリカオンを取り上げなかったのか!と番組が始まってすぐに大騒ぎ!リカオンに夢中な二人、これは面白い内容になると思い、メモを取りながら聞きました。

番組で放送された内容にすでに知っていることも含まれていましたが、今まで知らなかったことも話していたので大変勉強になりました。

まずは個体数の説明、リカオンは現在の個体数は6700頭弱、また、そのうちで、繁殖が可能な大人となると、1400頭とぐっと数が減ってしまいます。それから、過去20年間、リカオンの保護活動は実施されていましたが、個体数は減るばかりという事実にも驚愕しました。個体数の激減には、やはり人間との共存が大変難しいことが一番の原因です。特に、生息地を失っていること、また、人間が仕掛ける罠の他、狂犬病などに感染することが挙げられています。

良いニュースも紹介されています。まず、とにかくリカオンの保護活動自体は大変難しいものとなっておりますが、保護区にとってリカオンはエコツアリズムの大変効率の良い動物で、自給自足できるだけでなく、収益をもたらしているようです。これは、各保護地区にとっては朗報です。また、保護地区ではリカオンの子供の成長率が高いことも注目すべき事項です。クルーガー国立公園よりも、どこだったかの保護地区では子リカオンが45%も高い生存率!これは特筆すべき事項です。

また、面白いことにこの番組ではリカオンの5つのサブスピーシーズといって、亜種を紹介しております。

  • Cape wild dogs
  • East wild dogs
  • West wild dogs
  • Chad wild dogs
  • Somali wild dogs

この亜種の中でも、西、チャド、ソマリのリカオンたちは特に個体数が少なくなっております。またエチオピアにもリカオンはおりますが、誰がエチオピアリカオンを見に行くんだろう、という感じで保護活動が盛んに行われていないようです。

現在は、保護活動の費用は主に南アフリカと東アフリカの団体に集中しているようです。そのおかげで、モザンビーク南アフリカ共和国などはリカオンの保護活動が盛んです。

このほかに、リカオンの再導入で以前このブログでも投稿しましたが、草食動物のコントロールがうまくいくなどの成果が出ていることが紹介されました。

リカオンの狩りについても2種類の方法をお話ししています。一つが通常に知られている、獲物が疲れるまで追いかけて、もう走れなくなった頃を狙う狩の方法、もう一つは、水辺まで追い詰める方法です。たしかにこの水辺まで追い詰める方法は、YouTubeでもよく見かけます。獲物が水辺まで追い詰められ、仕方がなく水に飛び込みます。そうしてリカオンは仕留めていることを紹介しています。

また、このポッドキャストの中で出た疑問について、更に研究が必要なことがでており、それは、リカオンが例えば獲物を追いかける際、先頭を行く一頭が疲れてくると、後に続くリカオンが、前にでて獲物を追いかけていきます。その合図はどのようにするのか?というのが疑問に上がっていました。確かに!時速60キロの速さで走るリカオンは、どうやってお互いにコミュニケーションをしているのでしょうか?専門家の意見を聞いてみたいです。

このように、リカオンについて実に有益な情報が紹介されていますので、興味がある方は是非聞いてみてください。特に、この二人の博士たちがリカオンをとても好きになったことがよく伝わってくるポッドキャストです。