なぜセレンゲティからリカオンは姿を消したのか 【リカオンの面白写真付き】
Photo Credit: Per Harald Olsen
これは大変興味深いリサーチ結果です。ノルウェーの大学の生徒さんがなぜリカオンがセレンゲティ国立公園では絶滅したのかという研究をした結果が発表され、ニュースになっております。
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-01/nuos-stm013019.php
セレンゲティ国立公園で1991年、リカオンが姿を消しました。いったいどうして?研究の結果、いくつかの仮説が出てきて、そのうちの1つの仮説が、イギリスの研究者がの発表で、研究者たちがリカオンにストレスを与えるのが原因でいなくなった、という内容でした。首輪をつけて追跡したりすることがリカオンのストレスの原因でいなくなった、という仮説でした。
ですが、セレンゲティ国立公園という地域だけで見るのではなく、もう少し広域のセレンゲティ、マナの地域をまとめてみると、リカオンはマナでは生息していることがわかりました。
そこで改めて、なぜリカオンがセレンゲティから姿を消したのかの研究が進み、どうやら、原因はライオンにあるようでした。リカオンの天敵はライオンです。セレンゲティには、多くのライオンとハイエナが生息しており、この2種類の動物は、リカオンがせっかく捕らえた獲物を盗ってしまうことが多くあり、また、リカオンの天敵の動物のため、セレンゲティでは、リカオンが暮らしにくくなり、どうやら、マナの地域方に移動したと考えるのが正解のようです。
リカオンに首輪をつけてGPSでリカオンを追跡することは、リカオンの保護にとって大変重要なことです。実際リカオンが首輪についてどのように考えているかは人間にはなかなか理解できないかもしれませんが、リカオンの個体数が増えることは、リカオンにとって良いことです。首輪をつけられるリカオンは、まず、麻酔銃を打たれて首輪をつけられるわけなので、それはそれは、リカオンにとっては迷惑でしょうが、これも、リカオン保護という大義名分が立つのでしょうか。
さて、この研究の資料には写真がつけられておりました。ご覧になりましたか?まったくもってリカオンのおもしろ写真が掲載されています。リカオンはマルチタスクの動物だと話題になっていました。
こちらの写真をご覧ください。お食事しながら繁殖活動!ブラボー!
もっともっと個体数が増えるために、繁殖活動に励んでください!
Photo Credit: Per Harald Olsen