3本足のリカオン レスキュー動画
Photo Credit Wildlife Act
3本足のリカオンは時々出現します。もちろん自然にではなく、だいたいが人間が関わっています。リカオンは人間が設置する罠にかかり、足にワイヤーが絡みついて命を落としてしまうことがあり、それを助けるために足を切断し、3本足のリカオンが現れるわけです。Wildlife Actの写真の真ん中のリカオンは、アルファメスですが、後ろの右足がありません。このリカオンの救出劇が記事になっていました。
数週間前にFBでみかけたリカオン救出の動画から、Africa Geographicに記事が掲載されていたものを見つけました。
この保護地区では2014年にリカオンを再導入して以来どんなことがあってもリカオンを守る姿勢でいます。今年は特に辛い時が続き、3月にはアルファメスが足をひどく怪我して、3本足になってしまいました。この救出劇が実に大変で、リカオンは仲間を守るため、怪我したアルファメスを囲んでしまい、麻酔銃を打つことが難しく最後にはなんとヘリコプターからの麻酔銃を命中させました。その後に獣医さんが足の様子をみて、怪我がひどかったため、足を切断しました。2日間ボマというリハビリセンターの囲われたところで過ごし、仲間の元に戻りました。3本足でもアルファメスは群れにちゃんとついていけるようになりました。
このレスキューに関しては、以下の動画でご覧いただけます。
しかし数ヶ月後に今度は、アルファのオスが罠にかかり足を怪我してしまいました。この賢いアルファオスは、手当をしようと人間が追いかけているうちに、なんとか逃げようと巣穴の中にこもってしまいましい、手当ができない状況になりました。そこで、なんとしてもリカオンを助けるために巣穴に人間が潜り込み、救出をしました。
アルファオスは無事に治療をうけ、数日後には群れに戻れるようです。
現在南アフリカには約400頭のリカオンが生息しており、その1頭でも大事にしていきたいという保護団体の強い志がよくわかる記事でした。私もリカオンを1頭でも多く助けたいと思うし、なんとか数が増えないかと願う日々です。