絶滅危惧種リカオンの応援ブログ

絶滅危惧種のリカオンに関する情報を発信し、保護活動に貢献することを夢見るブログ

リカオンについての説明や情報を発信しています。2018年から投稿を始めました。アフリカにあるリカオンの保護団体や、動物園からのリカオンに関する情報、リカオンに関する情報はなんでも投稿しています。

リカオンのトレーニング

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台風14号が接近しています!台風のような悪天候や有事の時のために、リカオンを呼び寄せる訓練をしている動物園があります。

こちらのニュースは、先月の世界リカオン日(8月26日)の前日ニュースで取り上げらてていました。

www.newson6.com

タルサ動物園では、現在2頭のメスのリカオン姉妹が暮らしています。タルサでは、竜巻や悪天候になる場合があります。また、リカオンの展示場に他の動物が迷い込んでしまったり、うっかり人が入ってしまったりした時、また、リカオンが間違って食べてしまい健康に害を及ぼすようなものを落としてしまったり、投げ入れられてしまった場合に、すぐにリカオンを展示場から飼育室に呼び寄せることができるよう、電子ホイッスルでトレーニングをしています。

確かに、過去にはある動物園で本当に不幸な事件もありましたので、このようなトレーニングは大事なのかとおもいます。動画を見る限り、リカオンはそのホイッスルに見事に反応して、飼育室に戻っていますね。

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日本は台風の心配があるけれど、台風は突然やってくるというよりは、だいたい発生から進路が分かり、じわじわとやってきますので避難までに時間はあるかもしれません。でも、竜巻は突然やってきて大きな被害をもたらすので、タルサのように竜巻の心配がある地域では特に注意しないとなりません。リカオンは人にはなれませんが、訓練されることはできるようです。このような訓練が実り、リカオンの命が少しでも守られることを祈ります。

さて、ニュース動画の最後に、大変興味深いコメントがありました。リカオンのあごの力と、毛皮の模様についてです。どうやら、リカオンのまだら模様は、獲物がリカオンの群れに何頭いるかわからなくするためだということを言っていました!

Their mottled coloring there, it blurrs their numbers so prey can't see how many dogs are actually there in the pack.ということです。これは初めて聞いた説明なので、大変興味深いニュースでした。

さて、台風14号が今週末に日本を襲うと予測されていますので、ズーラシアリカオンも、富士サファリパークのリカオンもどうぞ無事にお過ごしくださいませ。確かに台風の時、リカオンたちはどうしているのかなと気になります。どうかみなさまもお気をつけてお過ごしくださいませ。

天王寺動物園でリカオンの剥製とハイエナに会いました

日本でリカオンを見ることができる動物園は、横浜ズーラシアと富士サファリパークの2箇所だけだと思っていましたが、最近Twitterのお友達、Zooライダーさんに教えていただき、大阪の天王寺動物園リカオンの剥製がいるということを教えていただきまして、お邪魔してまいりました。

天王寺動物園は、大阪のど真ん中にあるのですね、隣にとても綺麗な公園と、有名な通天閣があります。

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現在は、感染症拡大防止のため人数制限をしており予約をしてからいくシステムです。直前でも予約ができたので助かりました。

入り口でリカオンの剥製と、ハイエナの場所を教えていただき一目散に目的の場所に向かいました。午後は早めにお部屋に戻ってしまう動物もいたので、まずはハイエナを訪れました。リカオンを好きになってから、ハイエナのこともとても好きになりました。

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おー、NZABI国立公園!いいですね!ハイエナがだんだん近づいてきました。猛獣注意の看板もありました。

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ついに、ハイエナ舎の前につきました!午後だったので、レイくんに会えるはず!

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いました!なかなか見にくいところでゴロゴロしていました。

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こっちを向いてくれた時に、上から、手を振ってみると、なんと起き上がってウロウロしてくれました!サービス精神旺盛かな?

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「キャー、怖い―」という女性がいましたが、、全然怖くないやん、と心のなかで思っていました。ウロウロしてるレイくん。

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すると、今度は、お腹をみせてゴロゴロしてくれたのです。

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めちゃかわいい。しかもなんとカメラ目線!!カメラ嫌いって書いてあったけどアイホンのカメラならいいのかな??

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場所を移動しても、レイくんはこっちを見てくれました。すごい、ドキドキする!

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ずっとこっちを見てくれて、キューンときました。

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こんなに見てくれるなんてうれしい、ありがとうレイくん!お名残惜しいけれど、リカオンの剥製を見にいかなくちゃだから、と思って、さようならしましたが実に後ろ髪をひかれるおもいでした。レイくん、ありがとう。

次に向かった先は、天王寺ミュージアムです。こちらにリカオンの剥製がいるとのことで、ドキドキしながら入りました。そしてみたものは、、

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リカオン!おまえはどこから来た個体かな?綺麗に剥製になっていて、死んでもなお美しくてうれしいよ。ありがとう。少し高い位置の展示なので、見にくいと言えばそうなんだけど、センターポジションとってるんですよー。イエス!パノラマのお写真でご確認ください。↓

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ズームしてみたよ。

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ところで、ミュージアムに入ってきた家族連れの大人がリカオンをみて「ブチがいるよ」と言って、子供が、「リカオン!」って言っていました。もしや、リカオンは子供の方が知っているかもしれないと、今後のリカオンの未来は明るいと思えた瞬間でした。見知らぬ子供よ、ありがとう。

早見表があったのですが、一瞬リカオンがわかりませんでした。(ぷぷ)

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また、ミュージアムには剥製の展示のほか、資料室のような展示もあり、企画展で戦時下の動物たちのことが紹介されていました。戦争をする人間の勝手さに悲しくてたまらない気持ちになりました。このハイエナたちは、猛獣のため毒殺されてしまいました。綺麗な剥製になって今も戦争の時の辛さを伝えてくれていることが、せめてもの救い?飼育員さんも涙のお別れだったに違いありません。かわいいレイくんを見たあとだったので余計にぐっとくるものがありました。。やっぱり戦争なんていいことなんてなんにもないんだな。

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とても勉強になる展示でした。展示に感謝するとともに、人間は今後自然破壊や競争をやめ生産と消費を減らしていくべきだというエクストリームな意見を書いてアンケートを送信し、ブチハイエナの愛さんにカードをもらいました。

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愛さんは、今は隠居生活をされているハイエナなので、私は会うことができませんでしたが、カードをもらえてとても嬉しかったです。

ハイエナを見ると、リカオンとの違いがよくわかります。それにリカオンの剥製はとてもレア。リカオンファンは天王寺動物園も要チェックです。とても有意義な時間を過ごせると思います。

天王寺動物園を訪れて、日本にリカオンがいる三番目の動物園としてぜひ紹介されるべきだと思いましたので、リカオンのいる動物園の記事を更新しました。

lycaonblog.hatenablog.com

 

 

 

セネガルにもリカオンがいました

カメラトラップは、隠しカメラでの撮影のことをいい、リカオンの保護にも使われています。去年の今頃は、カメラトラップについてオンラインで勉強をしていました。その時のレクチャーのメモがこちらです。⬇️

lycaonblog.hatenablog.com

さて、そのカメラトラップが最近セネガルでのリカオンの撮影に成功したニュースが出ていました。

www.panthera.org

西アフリカのセネガル共和国🇸🇳にある、ニョコロ・コバ国立公園に設置してあったカメラにリカオンが写ってたようです。セネガルのニョコロ・コバ国立公園てどこだろう?と思ってGoogleマップで見てみました。この赤の❌のところです。

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Google先生は、この場所をニウーコロ・コバと呼んでいます。実際の発音は何が正しいかわかりませんが、綴りは、Niokolo-kobaで間違いありません。

リカオンの写真を見つけた研究者は驚いていたようですね!記事はこちら!⬇️

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このカメラに映ったリカオンは、西アフリカ最後のリカオンの群れで、まだ元気でいることが確認できて研究者はとても喜んでいます!リカオンは実に神出鬼没のため、この地区にリカオンがまだいるということは、カメラトラップなくしては確認できなかったということです。

この記事の中で説明がありますが、セネガルの国立公園でも密猟は大きな問題になっています。やはり草食動物を狙って現地の人が野生動物の肉を探しているんでしょうね。。。隠しカメラも盗まれてしまうこともあるようですが、今回はリカオンを撮影した隠しカメラが無事でよかったし、何よりもリカオンが無事でよかったです。

西アフリカの方にリカオンはあまりいないということで、現在私の手元にあるリカオンの本、PAINTED WOLVES A Wild Dog's Life では、2018年のリカオンの分布の地図が掲載されており、以下のような状況になっています。

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しかし、このたびめでたくセネガルでもリカオンが観察されたということで、リカオンの分布図は以下のように更新されるでしょう。

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相変わらず絵心が足りませんが、いいのです、リカオンの個体数が増えれば。

また、リカオンの専門家、安家さんのお話では、アフリカにはまだリカオンの研究者が足を踏み入れていない国や地域が多くあるため、今後もリカオンの生息が確認されていくことを期待しています。

ちなみにこのカメラトラップは、PANTHERAというネコ科中心の保護団体が設置してくれているようで、PANTHERAさん、リカオンはイヌ科ですのにどうもありがとうございます。

リカオンの専門家に取材させていただきました

私が2017年の秋にリカオンと初めて出会ってから、 もうすぐ4年がたちます。今までずっとリカオンの情報を求めてネットを徘徊したり、本を読んだり、動画をみたりしていましたが、先月ついに、リカオンの専門家にお会いして取材をさせていただくことができました。

リカオンの研究を専門としている、安家叶子さま。今は博士課程にいらっしゃいますが、大学の学部生の時からで主にリカオンの行動についてお勉強しています。リカオンの専門家はおそらく日本には彼女一人。大変貴重な方からお時間いただきました。稚拙ではありますが、リカオンの専門家によるリカオンのお話を紹介いたします。

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取材に応してくださったリカオンの研究家、安家叶子さま。

リカオンの専門家、安家さんとリカオン

リカオンを知ったきっかけは何だったのでしょうか。

覚えている範囲では、小さい頃から犬が好きだったので、大学1年生の時にイヌ科の図鑑のようなものを見ていてこんな特殊な種がいるんだな、とリカオンのことを改めて面白い動物だなと認識しました。

大学に入った時には、動物の何かを勉強したくて大学に入ったので、その時はリカオンに特化していたわけではありません。

どうして図鑑のリカオンに惹かれたのでしょうか。

もともと私は小さい頃からドキュメンタリー番組や動物番組を見ていて、アフリカのサバンナの光景に憧れを持っていました。それで感化されたのか、将来は絶対にアフリカに行くんだという強い思いを、小さいころから使命のような気持ちで持っていました。それもあり、動物好きなので、アフリカの動物に関する何かをしたいとずっと思っていました。

特に犬が好きで図鑑をみていて写真がたくさん出てくるので他の動物と比べても大変特殊で目立つ模様をしているので、すごく見入ってしまいました。どうしてこんな模様をしているのか、その1枚の写真に見入ってしまいそこから気になり始めました。改めて見ている内に吸い込まれてしまったという感じです。

どうしてそんなにリカオンに対して魅力を感じたのですか?

もともとイヌ科の何が好きかと言いますと、イヌ科の社会性です。群れで暮らして、その中でいかにみんなで生きていくか、という社会性が好きで、図鑑を読むうちに、リカオンはその社会性に長けた動物だと知っていく中で魅力を感じました。

研究をリカオンに絞った理由はなんだったのでしょうか?

知的好奇心が刺激され、図鑑や本を読むうちに、どうして、なんで?という疑問が多く生まれました。それが大きなきっかけです。また、いろいろなことがわかっていない、ということに対しても興味がありました。

今の研究はどんなことをされていますか?

現在の研究内容はリカオンの行動、特に社会行動を研究しています。どうしてあそこまで社会性の高い種になったのかそのモチベーションだったりとかを研究しています。

以前ズーラシアでお会いした時に、5分ごとに記録をつけていたのをご覧になったと思いますが、それも社会性の研究の一つです。

安家さんとアフリカ

アフリカにいくきっかけはなんでしたか?

イヌフェスでのお話では飛び立て留学JAPANという留学生のプロジェクトに参加されたと記憶していますが。

飛び立て留学JAPANは手段のようなものでした。きっかけは、幼い頃からの思いと、大学でリカオンの研究をしておりましたので、次のステップで野生のリカオンを見たいという気持ちがありました。そこでアフリカに行ける大学を探し、修士課程で先生を探して「アフリカに行きたいんですけれど」と相談をしました。そこで了承を得ましたので行くことになりました。その方が、リカオンの研究家であるグレッグ・ラスムッセン博士に紹介してくれて繋げてくださいました。

アフリカに行くの大変なことだと思いますが、決心するのに躊躇はありませんでしたか?

アフリカに行くために修士の先も決めましたし、たくさんしないといけないことはありましたけれど、目標に向けて用意をしていましたので、行くことに対しての躊躇はありませんでした。アフリカには6ヶ月ほど滞在しておりました。

アフリカでは何語を話されていたのでしょうか?

行ったのはジンバブエという国でもともとイギリスの植民地でしたので、公用語は英語です。そのほかにはそれぞれの部族の現地語が使われていました。英語もそのために勉強をしてなんとかなりました。

はじめてリカオンを野生で見た時はどんなでしたか?

初めて見た時のシーンなのですが、目撃情報があり、車でリカオンを後ろから追いかけている時でした。行くと、遠くにぴょんぴょん跳ねている何かの動物がいたのです。アンテロープとかクドゥとかそういうのではなく、それよりももっと軽い何かが跳ねているのを見たんです。そして、ラスムッセン博士に「あれはなんですか?」と聞いたら、「あれがリカオンだ!」となり追いかけていきました。それが1番最初の野生のリカオンとの遭遇でした。すごく身軽だなというか、あんなに跳ぶんだ!という印象でした。ズーラシアでもよく跳んでいますけれど、あの脚力というか跳躍力は、警戒であったり獲物を見つけるために活躍しているとおもいました。まだあの光景はよく覚えています。忘れられないですね。

アフリカで6ヶ月いる間、どのように毎日を過ごされていたのですか?

私は人生で1番働いたんじゃないかというくらい、朝から晩まで何かをしていていました。

日常は朝の7時にミーティングが始まります。電気はあるのですが供給がとても不安定で、 研究所だったのでソーラーパネルで電気を保つようにはしていたのですが、市内では毎日計画停電が日常の環境でした。ですので、夜はなるべく電気を使わないように、早く寝て日が暮れると生活が終わり、日が昇ると始まるという原始的な生活をしていました。

なので6時に日が昇ってきて、7時に朝食を食べながら、今日はどうするかとか、情報共有のミーティングがあります。それが7時半頃に終わるので、そこから、自分の作業に取り掛かりました。

7時から始まった日は、基本的にデータを整理したり、データを分析して、グラフを作ったり、文章を作ったりパソコンに向き合って、7時の晩御飯くらいまでしていました。その後、食事を作ってもらうので、食べながらその日の進捗についてミーティングをします。大体9時頃に食事や雑談が終わり、その時間はもう暗いので、自分の部屋に戻り、暗い中、ライトをつけながら読書をしていました。Wi-Fiも切られてしまいますので、ネットに繋げられないため、10時には就寝。翌日は6時にまた起床、という感じの暮らしでした。

フィールドにはどれくらい出かけられていたのですか?

週のうち、半分くらいはフィールドにでて、データをとり、残り半分は研究所でデータを整理していました。フィールドに出るときは、リカオンは早朝から狩りをしますので、朝4時や5時くらいからリカオンを探しに出かけていました。見つからなければ、ドライブをしながら探して、ランチは自然公園の中の日陰で簡単に作れるものを作って食べていました。

夕方になると、またリカオンを探しに行き、夜は、ベースという小さなキャンプを作り、屋根もない、砂の上に、寝袋でライオンとハイエナの声を聞きながら寝ていました。砂がサラサラなので、好みのベッドの形に砂を整えてから寝袋を敷いてねていました。枕の部分とかを作ったり、掘り起こしてフカフカにしたりして寝心地よくしていました。最初は、動物たちの声がどんどん近くなってくるので怖かったのですが、焚き火をたやさずにしていれば大丈夫です。焚き火も上手くなりましたよ。

野宿ということですよね、寝れましたか?

いえ、最初は全然寝れませんでした。清潔さでも日本とアフリカでは天と地ほども違いますし。でも、1ヶ月、、いや、1週間もすれば慣れましたね。もう、こういうものだという感じになってきます。リカオンが見れる!というときは忙しくて、全然シャワーも浴びれないですし、最長で4日くらいお風呂に入れない日が続いたこともあり発狂しそうでしたよ。(苦笑)車はあるのですが機材が積まれているので、人が寝れるところがないんですよね。

なかなかちょっと旅行に、、、という感覚ですと耐えられないでしょう。でも、研究目的でしたので、過酷でしたが、観光客であれば、それ用のロッジなどはありますよ。

リカオンの交通事防止のために道路サインなども自作されていましたね。

びっくりしましたよ、道路標識を立てるとうことでそれに向けてデータを取っていたのですが、実際に立てるときになったら、ラスムッセン博士がコンクリートを出してきたのです。「え?」となり、「業者に頼むんじゃないのですか?」と聞いたら、博士に、「こういうことができる人がいない」と言われて、コンクリートから作りました。いい経験でしたよ。

リカオンの研究家、グレッグ・ラスムッセン博士はどのような方ですか?

マグロのように止まらない人ですね。ずっと頭が動いていて、アイデアもどんどん出てきますし、一緒に研究をしていてすごく勉強になることばかりでした。人格者です。とても愉快な方ですよ。ビールが大好きで、土日は昼間からディスカッションしながらビールをあおっています。でも、研究となると無茶振りというような感じの時もあります。

一つのアイデアが出てきたら、それに取り掛かるまでずっと言ってきますし、データ解析の結果も早く見たいと言われていたのですが、フィールドに出ると、スケジュール的に余裕がなく全く休めませんでした。真っ暗闇でやっていましたよ、スパルタでしたけれど、真摯になって相談には乗ってくださいます。わからないことがあれば、聞くと、一から丁寧に教えてくださいます。

アフリカの現地でもリカオンはあまり知られていないのでしょうか?

私が最初に行って感じたことは、知名度の低さです。現地の人でも本当に知らない人が多くて、町に行ってお土産屋さんに、「リカオンの何かを探しています」と尋ねても、「なんだそれは?」と言って、「これか?」と出してくれるのがブチハイエナだったり、、それが日常茶飯事だったので、知名度の低さを感じました。

ファーマーの方、自然公園に近いところに住んでいる方達は、いい印象を持っていない人もいました。レンジャーの人たちの中には、絶滅危惧種だと知っている人が多いので協力してくれる方もいました。一般的にはそもそもが知られていません。

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安家さんが寄稿したズーラシアの冊子。アフリカのリカオンについて詳しく書かれています。

リカオンを触ったことはありますか?どんな感じでしょうか?

触りました。感触は、「犬」でしたね!麻酔銃で意識がなかったのですが触りましたよ。そのリカオンはスネアがひっかかっていた状態でしたので、眠らせて取りました。基本はそういうことがないと体に負担がかかるなどのリスクがあるので、無闇に麻酔銃は使えません。麻酔銃で眠っている時に

サンプルを取るのですが、例えば皮膚からDNAを取ったりとか、採血、毛を採取したりした時に触りました。触った感じはゴワゴワした犬ですね。野生なので毛並みが良くないし、夏だったので夏毛で、より毛一本一本が太くて、余計にごわごわしていました。冬になるともう少しふわふわした毛になるのかなと思いますが。

リカオンの毛はマダラで白いところはいつも白くて、黒いところはいつも黒い毛が生えてくるようなのですが、それは肌がそもそもマダラですか?

いえ、肌は黒かったです。

ということは、白い毛や黒い毛は勝手に判断して生えてくるというわけでしょうか?

そうですね、それがすごく面白いですね。

リカオンの匂いについて、臭いと言われていますが本当にそんなに臭いのでしょうか?

めちゃくちゃ臭いです。私は触った時に、シャワーをしても1日では匂いがとれませんでした。石鹸でゴシゴシしてもそう簡単には取れなかったです。触ったことを後悔するほどでした。たぶんそれもあって飼えないと思います。

ズーラシアリカオン舎の前に行くとたまにプーンとくる刺激臭がリカオンの匂いですね。獣臭とはまた違う感じの、他の動物にはない刺激臭が全身から出ています。

まだはっきりとわかっていないのですが、それが排泄物からの匂いなのか、体臭なのか、排泄物だとしても、リカオンは排泄物にすりすりするため、それでついているだけかもしれませんし、詳しくはわかっていません。

ただ、めちゃくちゃ臭いです。数時間前にリカオンが通った道にいくと、ここにいた、とわかるくらいリカオンの匂いの道みたいのがわかります。アフリカのどこかは忘れてしまいましたが、犬を使ってリカオンの匂いで追跡をしている研究チームもあります。

耳を触った時の感じを教えていただけますか?

もう、大きい犬の耳、という感じでした。犬と同じ触感ですね、表面面積が大きい犬の耳のようですね。

リカオンの歯について知りたいのですが、42本の歯を持つということは何かで読んだのですが。

歯の数は42本ですね。

リカオンの歯は裂肉歯と呼ばれる、肉を切り裂く歯がとても大きいです。食肉目のライオンやハイエナも大きいのですが、体積に比べて、リカオンの裂肉歯とても大きく、なおかつ、切り裂くだけでなく、すりつぶせるように少し平たくなっています。横から見ると、三つの山にみえる鋭利な歯ですがリカオンにはライオンやハイエナほどの顎の力がないため、先端がほんの少しだけ丸くなっており、切り裂きもできるし、ぐりぐりして噛み切ることができるようになっています。

リカオンと人間/ライオン/ハイエナ

人間との軋轢

以前インスタでリカオンが空き缶を食べている動画を見たことがありますが、そのリカオンは死ぬ運命なのでしょうか。

どれだけ食べてしまったかに寄るかと思いますが、消化はできないので、あとから出てくるだけのサイズに噛み切って飲み込んでいれば消化されずに出てくるかとはあるのですが、噛み切って鋭利な缶が内蔵を傷つける場合がありますし、消化不良を起こし、お腹にたまって命を落とすということが考えられます。

人間か勝手に捨てた空き缶を食べたリカオンを見て撮影をしているだけでした。勝手な行動でリカオンが死ぬかもしれないのはひどいと思いったのですが、こういう場合は助けることはできないのでしょうか。

これはすごく難しい問題だと思っていていますが、簡単に結論を言ってしまうと、見ても放っておくのがやはり1番、、ベストではないのですが、、、それはなぜかというとリカオンは人を避けて行動することが研究でもわかっており、においなどもそうなのですが、リカオンに触った場合、その後群れにもどり仲間とコミュニケーションをする過程で人間の匂いがすることがわかってしまいますし、人間に慣れて人間に近づくようになってしまうと、その個体は命の危険があるわけですからやはり、目の前のリカオンが瀕死の状態でも、空き缶が落ちていたとしても、それ以上人間の影響を与えないように過ごしていくしかないですね。

リカオンは人間を避けて暮らしているとおっしゃいましたが、それは我々がずっと昔からリカオンを迫害してきているので、人間のそばにいったら殺される、というのを学んで人間のそばに来なくなったのでしょうか?

リカオンには1900年代から長い迫害の歴史があります。そもそも野生動物というのは、知らない存在や見知らぬ生き物には簡単には近付きません。そういう理由もあるとおもいますし、あとは、人間がいるということはそれに伴い、他の動物が寄ってきている可能性もあります。例えば、人間のゴミを漁りにくる動物もいますし、野良犬などもいます。においのほかに、人間からの影響をうけるので避けて行動しているというのもあるかと思います。

動画でハイエナやライオンが人間に懐いているのを見たことがあるのですが、リカオンはいくら幼い頃から育てたとしても人間にはなつかないですかね?

そのような挑戦をされている人はアフリカのどこかにいるのではないかと思います。リカオンの人気が上がるにつれて。動物園などでもお互いのストレスを軽減するため、例えば、血液採集のために餌をつかって足を出すようにトレーニング(ハズバンダリートレーニング)をしたりしています。リカオンも、アメリカかどこかの動物園でそのようなトレーニングがうまく行っているのを見たことがあります。そういう事例をみると、トレーニングを小さい頃からしていれば、極論、飼うことはできると思います。ライオンとかのSNSとかにでてくるような動画が投稿されていますよね。ただ、それが野生動物、リカオンにとっていいか悪いかは置いておいて、、。

少しでも人間になつけば個体数が増やせそうな気もします。人間に可愛がられる可能性は高そうですし、もし懐いてくれれば絶滅危惧の懸念がなくなるのでは?と思ってしまうのですが。

絶滅危惧種になっている理由が、生態として、行動圏がかなり広いことや、大きな群れで狩りをする方法であったり、リーダーしか繁殖ができないという要素が合わさって絶滅危惧種になっているとは思いますが。リカオンの研究をしていると、一つ目か二つ目に必ず、「リカオンは飼えるんですか」という質問がでてきます。私は野生でのびのびしている動物が1番美しいなと思っていて、リカオンの走り回る姿であったり、人間を気にしない、興味がないというか、我々は我々の世界で、という姿に魅力を感じてしまいます。可愛いので、飼いたいというか管理したいという気持ちは人間らしい考えですが、それは、違うかなと思っています。野生でしか見られない美しさがあると思います。

リカオンの生息地について

リカオンはサハラ以南のアフリカ大陸に生息していますがそれ以外のアフリカでのリカオンはいるのでしょうか?

生息状況も、特にサハラ砂漠以南、特に南の方は安全なので、研究が活発です。やはり北の方にいくと例えばマリとかに行くと、内戦が活発なので、研究ができる環境とは程遠いのです。ですのでいけない環境の土地では研究が進まないため、いるかどうかもわからない、昔観察記録があったとしても現在はどうかわからない状況です。内戦は、爆撃などがありそれで動物も死んでしまうので、個体がいなくなっている可能性もありますし、どこかに身を潜めて隠れて生息している可能性もありますし、どこかに流れ着いているかもしれません。南や、東の方では研究が盛んなのでリカオンも多く見られるという状況です。アフリカの中でも、あの土地で研究しようとしたら、命がいくつあっても足りないと、グレッグ博士も言っています。それほど危険な場所のようです。日本人が足を踏み入れるにはとても危険な場所です。

例えば、動物園ではなく、広大な地域にリカオンを移動させたりできるのか妄想したのですが。例えば、アメリカで人口密度が低い土地などをリカオンのために貸し切りではないのですが、、

なかなか難しいんじゃないんですかね。それはやはり、リカオンの生息環境に適していないと難しいですし、その地域に獲物も準備しないといけないですし、リカオンは量も食べますから、サファリパークのようにして管理をしていかないと難しいとおもいます。もう一つは、その地域にある生態系が崩れてしまうこともあるので、難しいと思います。

リカオンは、殺し方が残酷だと言われるのですが、何も言い返せないというか、、私は人間の方が残酷だとおもっているんですけど、、

リカオンの殺し方がたまたま人間にとって視覚的に残酷であったというだけで、その種にとってはそれが最適な手法だったわけですので、悪いもいいもないのではないでしょうか。

私が説明するのが、リカオンやオオカミなどの捕食者がどう獲物を選ぶのかというので、弱っている個体や病気にかかっている個体を狙うという研究があるので、それを考えるとちゃんとリカオンによって、生物的に弱い個体が淘汰されているので生態系の中ではすごく重要な存在だと思います。

最近見るニュースで、アフリカでの開発が進む中で土壌や河川の汚染が取り上げられるたびに、嫌な気も日になり憂鬱になります。そういうときはどのように乗り越えられますか。

自分がアフリカにいた時もすごく感じました。ゴミもそうですし、開発による汚染であったりは、アフリカ全土で非常に多いです。ジンバブエなど、南アからサハラ砂漠付近は特に中国からの資本が大きく、その開発の支援をするというのはアフリカの人にとっては有益ですが、なかなか次に結びつかない開発支援方法がおおいと聞きます。例えば現地雇用を生まなかったり、技術継承が促進されなかったり。最悪の場合、現地で雇用された以外の人が建物を建ててそのまま帰ってしまって、ただその建物だけが残り、環境も汚染されてしまった。その対処法もわからないという状況が起きます。支援するのはさまざまなコストがかかりすごいし財力がないとできないことですが、政治的背景もあるでしょうしけれど、アフリカでそういうことを見てきました。このようなことに対して日本にいながら直接できることは少ないと思うのですが、日本にいることで、リカオンや生態系の保全であったりは、例えば、自然エネルギー、再生可能なエネルギーを使うようにするとか、なるべく地元の野菜を食べるとか、カーボンフットプリントの少ない生活を消費者として心がけて、小さな日々のことを気をつけるだけで環境にとっては負荷が少なくなると思います。

リカオンとハイエナ

リカオンを知ってから、ハイエナにも興味がでてきましたが、安家さんはどうでしたか?

ブチハイエナのことでしょうか?ブチハイエナも社会性が大変高く、興味深い動物だと思います。カメラトラップをみていると、リカオンが通過した2分後とかにブチハイエナが映っていることがよくあります。やはり、自分たちで狩りをするよりも、リカオンがとった獲物を獲る方が効率的なので、わかっているんでしょうね。でも、ブチハイエナも狩りはとてもうまいですよ!

リカオンとライオン

リカオンを知って、ライオンが嫌いになってしまったんですが、、子リカオンを見せしめのために殺したりしたのをみて、怖くて、、、安家さんは平気ですか?

百獣の王ではないですかね、、でもまぁ、それが野生の世界ですから、仕方がないというか、ライオンもライオンなりに生きていかないといけませんし。リカオンとライオンとハイエナはライバルなので、仕方がないといえば仕方がないですよ。実際にライオンはリカオンにとってとても大きな脅威です。特に、リカオンの子育てシーズンはとても重要で、巣穴をライオンに見つけられてしまうことが1番最悪なことで、子リカオンの死亡原因の一つにライオンからの襲撃が挙げられています。それくらい脅威ではありますが、ライオンも生きていかないといけないので。ハイエナはどちらでもないけれど、リカオンと背景は似ていますね。悪者にされてしまってね。

リカオン専門家だから知っているリカオン

我々が勘違いしている、リカオンに対する認識でお気づきのところはありますか?

研究をしている中で、特に寒い時期に動物園とかで研究をしているとアフリカに住んでいる動物が、こんな冬が寒い日本で生活していていいのかと、よく聞かれました。実は、アフリカのサバンナも冬、とても寒く、0℃下回るんですよ。砂漠気候なので、温度差がすごいんですよ。昼は20℃くらいまで気温があがることもあるのですが、夜は、氷点下になることもあります。昼間は半袖、夜はダウンを着ていました。ですので、リカオンは雪には慣れてはいないと思いますが、寒さ自体には大丈夫だと思います。

安家さんリカオンの好きなところをぜひ教えてください。

リカオンの密さが好きですね。リカオンは、アフリカに行って見ていた時、昼間40℃もある時に、木陰でみんなくっついてギュッとなって寝ているんです。見ているだけで暑いんですけれども、どうしてそんなにくっついているのか本当に不思議でしょうがないんですけれども、あの密さがいいなと思いますね。テトリスみたいにうまい具合に足や手を交互に乗せたりして冬ならまだわかるのですが、40℃の真昼間から暑苦しいなと思いながいつも見ていました。まだ、理由はわかっていないのですが、一緒にくっつくことで匂いがシェアされるのかなとか、そういうのもきっとあるでしょうし、カモフラージュというか、見つからないようにというのもあるかもしれません。

リカオンとの一番の思い出はなんですか?

それは、アフリカでリカオンを初めて触りスネアを外したときのことです。あれは1番大きなエピソードです。6ヶ月間いて、リカオンを助けたのはこの1回です。あとは、車に轢かれてしまったリカオンとか、、死体の状態はよかったんですが、打ちどころが悪く死んでしまっていて救えませんでした。スネアをはずせたリカオンのことは、やはり助けられたという達成感ではありませんが、それが一番の思い出です。

う達成感ではありませんが、それが一番の思い出です。

リカオンの保護のために、我々リカオンファンは何ができるのでしょうか。

3つあるとおもいます。

  1. 私であったり、リカオンの研究をしている人に対してご声援やエールがあるとすごく力になります!
  2. 現地でリカオン研究をしている人は、リカオンを探すのにガソリン代がかかったり、毎日のように車がパンクしてしまったりします。自然公園にはいるだけでも費用がかかります。研究するための費用が莫大にかかるので、現地の団体に寄付などをしていただくことができます。日本にはあまり寄付の文化がないようなので、ぜひ積極的に寄付をご検討いただくことができることの二つ目です。
  3. リカオンのファンの方はリカオンのことを愛してやまない方達だと思うので、なんでもリカオンについての発信をしていただくと、知名度を上げることに影響があると思うのです。友達に話したり、ブログを書いたり、リカオン自体についてだけでなく、リカオンを取り巻く環境であったりを積極的に発信していただければ、知名度の貢献につながると思います。

取材を終えて

絶滅危惧種リカオンの応援ブログは、一リカオンファンが運営している個人ブログのため、取材依頼もお断り前提で勇気を振り絞ってお願いしてたのですが、とても快くお受けいただき嬉しくてたまりませんでした。また、世の中が緊急事態という中で、実際に対面でお話を伺えたことは本当に貴重な体験でした。安家さんもこのブログの存在を知って下さっていて、リカオンの応援ブログの応援をしてくれていました。(笑)

安家さんは関西出身でスラッとしていてとても美しく、まるでジェンヌさんのようでした。 まだお若いのにとてもしっかりしていらして、尊敬の気持ちがますますふくらみました。

特に、アフリカでの体験は彼女にしか語れない貴重な情報でした。いくら文字を追ってリカオンの情報を得たとしても、実体験にはかないません。

リカオンの研究者である安家さんからのアドバイスを参考に、我々リカオンファンは、これからもリカオンを愛で、リカオンについて発信し、寄付をしたり、環境に気を使うなど、我々なりに出来る事をして行こうと改めて思いました。

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安家さんが作ったリカオンのステッカーをいただきました。ありがとうございます。嬉しい。

サベージキングダム4が始まるよ!リカオンでるよ!

最近、なんとなくブログのアクセスが多いなと思っていました。(多いといっても、、通常30アクセスくらいしかないので、、、40くらいになってる!って感じ!!失笑)どうやら、ナショジオで過去のサベージキングダムが再放送されていたみたい。自分の自動録画でも、何回かリカオンメインの回が録画されいました。

ついにナショジオでサベージキングダム4が今月から放送がはじまるんですね。この情報、先月にピピさんからいただいていたのですが、サベージキングダムはみんなチェックしてるだろうからと投稿しなくてもいいかなっておもったけど、やっぱり投稿します!知らない方もいるでしょうから。。

サベージ・キングダム 4:残酷の帝国の写真Copyright: National Geographic

natgeotv.jp

21.07.08 20:00 第1話 母の覚悟 (原題: A Mother's Sacrifice) [二][新]
21.07.09 11:00 第1話 母の覚悟 (原題: A Mother's Sacrifice) [字]
21.07.10 07:00 第1話 母の覚悟 (原題: A Mother's Sacrifice) [二]
21.07.15 20:00 第2話 若者たちの反乱 (原題: The Rebellion) [二]
21.07.16 10:00 第1話 母の覚悟 (原題: A Mother's Sacrifice) [字]
21.07.16 11:00 第2話 若者たちの反乱 (原題: The Rebellion) [字]
21.07.17 07:00 第2話 若者たちの反乱 (原題: The Rebellion) [二]
21.07.22 20:00 第3話 夢の終焉 (原題: Death of a Dream) [二]
21.07.23 10:00 第2話 若者たちの反乱 (原題: The Rebellion) [二]
21.07.23 11:00 第3話 夢の終焉 (原題: Death of a Dream) [字]
21.07.24 07:00 第3話 夢の終焉 (原題: Death of a Dream) [二]
21.07.29 20:00   第4話  炎の大地(原題: Line of Fire)    [二]
21.07.30 10:00 第3話 夢の終焉 (原題: Death of a Dream) [字]
21.07.30 11:00   第4話  炎の大地(原題: Line of Fire)    [字]
21.07.31 07:00   第4話  炎の大地(原題: Line of Fire)    [二]


21.08.05 20:00   第5話  最後の足掻き(原題: Outcast Rising)    [二]
21.08.06 10:00   第4話  炎の大地(原題: Line of Fire)    [字]
21.08.06 11:00   第5話  最後の足掻き(原題: Outcast Rising)   [字]
21.08.07 07:00   第5話  最後の足掻き(原題: Outcast Rising)    [二]
21.08.12 20:00   第6話  王冠(原題: The Crown)    [二]
21.08.13 10:00   第5話  最後の足掻き(原題: Outcast Rising)   [字]
21.08.13 20:00   第6話  王冠(原題: The Crown)    [字]
21.08.14 07:00   第6話  王冠(原題: The Crown)    [二]
21.08.20 10:00   第6話  王冠(原題: The Crown)    [字]

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リカオンはほぼ全編にでるようで楽しみです!

シーズン3の一挙放送も7/8の午後2時からあるんだね!

サベージキングダム、シーズン4まで来てるってことは人気のシリーズなんですね!!これから数週間は楽しみですが、野生の世界が厳しすぎて、リカオンをただ愛でるだけではいられないのがこの番組、まさに残酷の帝国です。(でも、、、、心の中では、本当は人間が一番残酷かなって思っていますけど。)

東京宝塚劇場にリカオンを観に行きました

貸切公演のチケットが奇跡的に当たって、2枚チケットが取れましたので、リカオン仲間と一緒に花組アウグストゥス/Cool Beast!!を観劇しにいってきました。

このリカオン仲間は、ネットで知り合った友達なのですが勇気を出して観劇にお誘いしてみたところ、13時間をかけて東京に来てくださったのです!こんな危険な時期なのに、こんな恐ろしい世の中なのに、純粋な青年が、リカオン仲間ってだけで得体のしれない私を信じて一緒に観劇をしてくれただなんて、信じられる??

彼は宝塚を初めてご覧になります。我々の席は後方でしたがセンターブロックで、しかも前の列の方が来られていなかったので、とても見やすかったです。

友達は前日長旅をされているし、劇場は暗いしで、眠くならないか心配していました。そんな時は、♪どうやって~起こそう~?もうリカオンが出てくることを~♪なんて余計なことを考えて、星組公演をひきずってジュリエットの気分で歌おうかとか、、替え歌まで考えたりして、、

♪♪長い旅の疲れで 眠ってしまったの
リカオンが出てくるのを 待ってる間に
さぁ、目覚めてよ~ リカオンがでるよ~♪♪

あー、でも劇場内のおしゃべり禁止だし、どうしよう、集中しなさい、私!とか思っていたのですが、すべて杞憂で終わりました!

幕間で、劇場の外にで感想を聞いてみたら、、、「すごすぎて眠ってなんていられないですよ!」っていうわくわくするようなお答えを聞くことが出来ましたよ!

リカオンが出てくるCool Beast!!、かなり楽しんだようで、ショーが終わった直後はぼーっとしてしまったということです。初めてショーを見た時に陥りがちですね!!

「東京に住んでいなくてよかった」とおっしゃるので、どうしてかな?と思ったら、「こんなのが近くにあったら毎日観にきたくなっちゃいます」だって!なんて嬉しいお言葉!大学生だもんね、ほんとうに危なかったね。

しかし、とにかく圧倒されてしまっていたようで、痛恨のミスを、、なんとリカオンを見逃してしまいましたとさ。

ギャ────∑(゚Д゚; )────ァァッ!! このためにわざわざ来てくれたのに!(´・ω・`)まぁ、仕方がないよね、、凄すぎるもんね、宝塚のショー、、特に花組のショーは!!!

リベンジに、全国ツアーにお誘いするしかないか???(むむむ、、しかし、リカオン出れるのか?誰がリカオンになるの?聖乃あすかさん??でも、チーターのあきらさんも、レオのマイティーもいないのよ!?)

誰か気になるスターさんはいましたか?と聞いてみたけれど、すごすぎてよくわからなかったということでした。そりゃそうだ。宝塚初見はだれでもそうなります。

観劇後にシャンテのお衣装もみたのですが、お衣装があまりにもキラキラするので、LEDがついているかと思ったんですって!!スパンコールやスワロフスキーが散りばめられているから眩いよね。光の凄さを知ったきがしますとおっしゃっていましたよ。宝塚のお衣装は豪華絢爛だもんね。

聞けば兵庫の方はそんなに時間かからずに行けるそうではありませんか!そして、、、「何組でもいいので、是非また誘ってください。」ですって!!!藤井先生、やったよ!!!新規ファン獲得しました!!

リカオン演じる聖乃あすかくんはショーでは宝塚よりもさらにオラオラしていて、それはそれは立派なリカオンでした。リカオンは群れで行動する動物なので1頭だけでは寂しすぎます。それに、かなりの絶滅危惧種だから是非個体数を増やしたいです。聖乃あすかくんが花組のアルファオスとして君臨する時には、是非大きな群れのリカオンたちが登場することを祈っています。ほのかちゃん、勝手で大変恐縮ですが、リカオンのためにもよろしくお願いいたします。

東京公演の初日の映像がスカイステージで流れました。リカオンバッチリ映っていたので、みのがしてしまった方のために、、、コピーライト心配しつつ、、どうぞ。⬇️

youtu.be

(おお、サムネイル、指定してないのにリカオンになってる!すごい!ブラボー!)

だいぶカオスな内容ですが、宝塚ファンにリカオンの存在が浸透していくのが嬉しくてたまりません。どうぞリカオンをよろしくお願いいたします。とても可哀想な境遇で絶滅危惧種になってしまった動物です。捕食獣ではありますが、本当は仲間思いで気立のよい、絆を大事にする動物です。 これで認知度があがったら、本当になにもかも藤井先生のおかげです。藤井先生ありがとうございます。花組さん、ありがとうございます。聖乃あすかさん、ありがとうございます。千秋楽まであと6日!どうか花組のみなさまが最後まで無事に公演ができることを心より祈っています。そして東京の千秋楽は劇場にお客様がはいれますように。

リカオンの新たな研究|フェロモンでストレス緩和

リカオンも含む、絶滅危惧種のイヌ科の動物を守る方法の研究が進んでいるようです。オーストラリアにあるジェームスクック大学の研究者のニュースをみつけました。

vetpracticemag.com.au

記事によると、この研究者たちはリカオンディンゴ、オオカミなどのストレスをフェロモンを使って緩和させることができると考えているようです。

授乳中の母親の乳腺から発せられるフェロモンは、子いぬだけでなく、成犬もそれを嗅いだときに落ち着く作用を持っていると、ダミアン・パリスさんは話ています。

現在世界中に存在する36種類のイヌ科の動物のうち、2種が絶滅危惧種のCE扱い(Critically Endangeredという意味で、絶滅危惧の中でもかなり絶滅に近いという非常事態)のダーウィンギツネとレッドウルフ(赤みがかかった灰色オオカミ)、3種が絶滅危惧種、(エチオピアウルフ、リカオン、ドール)、5種がかなり絶滅危惧にさらされており、(ヤブいぬ、タテガミオオカミ、セチュラギツネ、コミミイヌ)その他のイヌ科の動物も地域によってはかなり個体数が減っている状況です。

リカオンを含むイヌ科の動物たちの個体数の減少には人間との軋轢が一番の原因で、生息地の減少、交通事故、迫害、違法の密猟などが挙げられます。動物たちの保護活動の一つに、点在する保護地区の個体の移動が含まれるのですが、それが野生の動物にとってはかなりのストレスになるようです。

これは、移動中のリカオンです。ゴロンゴーザ国立公園に連れて行かれる途中。Photo by Wildlife Act.

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飛行機で移動しました。麻酔で眠らされていますがたしかにストレスになりそうです。

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しかし、研究者はフェロモンを使って移動時のストレスを緩和し、個体同士の争いを減らすことができるのではないかという仮説を発表しました。過去に、家犬のフェロモンで保護下のリカオンが落ち着いたという事例もありました。

研究家たちは、種特有のフェロモンのほうがより効果が高いと考えているため、近いうちにリカオンのフェロモンも取り出せないかと来月実験を開始する予定です。

もしこの研究の結果が成功すればリカオンだけでなく、ほかのイヌ科の動物や、霊長類や人間にも応用できるのではと考えているようです。

 そうかぁ、授乳中のリカオンのフェロモンというのはすごい力をもっているんだなぁ。英語の記事ではそのフェロモンを、appeasing pheromonesという表現をしていたけど、なだめフェロモンというふうに訳すのかしら?なだめフェロモンで、リカオンが落ち着いて移動できればいいのだけど、その技術がもし成功したら人間にも活用できるだろうなと思うよ。人間もリカオンも同じ生き物だからね。