Painted Dog Conservationのメルマガ
リカオンの保護団体、Painted Dog Conservation、省略してPDCは保護団体の活動の様子をメルマガでお知らせしてくれます。私は自分のメールアドレスを登録しているので、いつもメルマガを楽しみにしています。全部英語で書いてあるんですが、素晴らしいリカオンのお写真がたくさん掲載されています。
今日届いたメールマガジンをちょっと紹介します。ウェブアップロード版もあるので是非ご覧になって。
ウェブアップロード版には、翻訳機能がついているようなので、是非、この右上のTranslateって箇所をクリックして日本語に翻訳してみてください。ちょっと面白い日本語訳になります(例えばリカオンは、塗装犬!)が、意味は大体通じます。
今回のメルマガではリカオンの保護団体の女性が表彰されたことや、設立者の一人がアメリカで公演を行ったことなどがまず報告されていました。その次には、団体が運営するキャンプの拡大についての報告でした。この団体のキャンプはザンベジ川沿いにあり、このエリアにはリカオンが200頭くらい生息しているのです。この他に、罠をかけるひとたちを監視するためのレンジャーさん達の訓練の様子などが報告されています。このレンジャーさんたちは罠を仕掛ける人をみつけて捕まえれくれたり、仕掛けられた罠を外してくれています。
メルマガの最後に、エンピンドパックと呼ばれるリカオンの群れのレスキューについて、第3章として書かれていたので詳しく紹介したいと思います。メルマガの画像などを追いながら、以下の文章を読んでみてください。
エンピンドパックはちょうど一年前、村人からレスキューをお願いされ、PDCは場所を移動する作業を行いました。その後、今年の2月に、まだ同じ地域に戻って巣穴を作ってしまったので、また移動をさせなくてはなりませんでした。エンピンドパックは去年、10頭のリカオンが生まれておりましたが、今年はアルファペア(母スノーテイル、父ジョナサン)と、一頭のリカオンだけになっており、この子にはサバイバーという名前が付けられました。
スノーテイルが巣穴に赤ちゃんを産んだのですが、子供達も含め、エンピンドパックをまた移動させることになりました。巣穴のそばに行くと、アルファメスのスノーテイルがいました。ジョナサンとサバイバーはいません。
そこで、まず大人のリカオン3頭を捕まえるために、軽い罠を仕掛けました。これは密猟の罠と違い、柔らかいワイヤーでできておりクビには食い込まないようにストッパーがついています。まずその罠を37個設置しました。この段階で、スノーテイルは様子を伺っていましたがストレスを感じている様子はありません。
その後、500メートル離れた付近でリカオンが罠にかかるのを待っていました。もうジョナサンもサバイバーもいなくなってしまっているのではないか、と懸念をしていた時に、ジョナサンのシグナルがなりひびき、彼とサバイバーが罠にかかりました。スノーテイルはいよいよ心配しはじめましたが、なんとか3頭を捕まえることができました。
そのあとは、子供達がいる巣穴を掘り返し、子供達の救出です。巣穴は2メートル地中の45度の角度で5〜7メートルに広がるトンネルのさきにあり、寒い夜があけてから掘り起こし作業が行われました。3時間後にようやく七頭の赤ちゃんリカオンたちが巣穴から救出され、スノーテイルたちと再会し、リハビリセンターに移動しました。この後の話は第4章に続きます。
リカオンの救出は実にドラマチックですし、人間との軋轢が残念でなりません。
メルマガ、とても面白いので過去の物を読んだり、メルマガの登録を是非おススメします。以下が、PDCの公式サイトになります。