また動物園でリカオンが他のリカオンに襲われてしまった!
先日、悲しいアニーの話をしたばかりなのですが、新たにコロラドのプエブロ動物園でまたリカオンの悲劇が起きてしまいました。
プエブロ動物園では2015年から、リカオンの飼育をしていましたが、今月7日にMinziという名のオスのリカオンが群れの仲間に襲われて亡くなったニュースがでていました。
リカオンの社会性についてですが、どうやら私が考えていたほど簡単なものではないらしい。リカオンは通常仲間同士の喧嘩がとても少ない動物です。おそらく野生のリカオンの群れは、たいてい血縁でつながっているけれど、人工的に群れを作るとなると、よそからのリカオンを連れてこなくてはなりません。野生でも、他からきたリカオンが新たに群れに加わりますが、野生の場合、そこで受け入れらそうにない場合、別の群れを探すこともできるでしょう。けれど、人間が人工的に動物園に連れてきた場合、リカオンにはその選択肢がありません。
プエブロ動物園はMinziが初めから他の仲間とうまく言っていなかったことをあげていますが、そこに新たな仲間が加わり、攻撃の対象となってしまったようでした。私が何か言える立場ではないのですが、リカオンはそもそも、この世の中にとても少ない個体数しか存在しません。1頭でも貴重な生き物なのです。Miniziのことを今後の飼育活動に活かして、どうかリカオンを守ってください。
これは、数日前、まだ生きていた頃のMinzi。動物園のスタッフも彼の死で傷心だそうです。かわいそうなMinzi、どうか天国で安らかに眠ってください。