狂犬病はなくすことができる病気
狂犬病はリカオンの個体数を脅かす恐ろしい病気。リカオンは仲間の絆が強く、いつもお互いを舐めたりしているので、ひとたび仲間が狂犬病にかかろうものなら、あっというまに群れに広がり群れが全滅してしまうのです。
そして人間界でも恐ろしい病気と恐れられており、現在アフリカやアジアを中心に年間で59000人もが命を落としているのです。
研究者、サラ・クリーブランドさんはタンザニアのセレンゲティでチーターのプロジェクトに参加している際に、リカオンのあいだで狂犬病がはやり、手助けをすることになりました。
この時点で、狂犬病は長期にわたり研究されてきた病気であったため、知識を増やすために勉強をし、さらに深いところを勉強していたときに、我々の理解と事実にギャップがあることを突き止めました。
サラさんは、博士号の研究で狂犬病をなくすことができることを発表しました。そしてその影響はどのようなものだったのでしょうか。
現在、狂犬病は注射などで予防ができるのです。実際日本ではほとんど狂犬病の恐れがないとされています。しかしアフリカでは、野生動物が多すぎるとか、野犬が多すぎてワクチンをうつことができないなどの討論がくりかえされているようです。サラさんはそこを、なんとか分からせて、現在一生懸命にワクチンの接種を広めています。
実際、リカオンだって予防接種をしていれば狂犬病にかからずにすみます。リカオンは飼い犬から狂犬病をうつされてしまうことも多いため、飼い犬には必ず予防接種を受けさせるべきでしょう。日本は、すごく行き届いていますね。よい国です。