絶滅危惧種リカオンの応援ブログ

絶滅危惧種のリカオンに関する情報を発信し、保護活動に貢献することを夢見るブログ

リカオンについての説明や情報を発信しています。2018年から投稿を始めました。アフリカにあるリカオンの保護団体や、動物園からのリカオンに関する情報、リカオンに関する情報はなんでも投稿しています。

リカオンが絶滅危惧に追いやられた歴史について

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リカオンは現在、IUCNのレッドリストに登録されている絶滅危惧種の動物です。リカオンはかつて、アフリカ大陸のほぼ全土に生息していた動物ですが、絶滅が懸念される状態にまでなってしまいました。一体どうしてリカオンは絶滅の危機に追いやられてしまったのでしょうか。この悲しい歴史を、ウィル・ドナルドさんが、リカオンの研究者、グレッグ・ラスムッセン博士にインタビューしたインスタが投稿されておりましたので、日本語に簡単に翻訳し、スクリーンキャプチャ等をお借りしながら説明いたします。

もともとの情報は、先日投稿されたばかりのTwoCanConservationのインスタグラムです。以下是非ご覧ください。

www.instagram.com

このTwoCanConservationは二人でも保護団体という感じのお名前の団体です。リカオンについて保護活動を進めてくれています。そして、この団体がインタビューした博士は、アフリカで三十年以上リカオンの研究をされている、グレゴリー・ラスムッセン博士です。素晴らしいインタビューですので、ここに紹介いたします。全ての画像と内容は、TwoCanConservationと博士に帰属します。

f:id:fuchsiapink:20190620232444j:plainアフリカ大陸の地図ですが、薄いグレイになっているところは、かつてリカオンが生息していた土地、そして、濃いグレイが現在のリカオンの生息地。これだけの広い土地に生息していたリカオンが、ぽつんぽつんと、かなり限られた場所でしかみられなくなりました。博士はこの理由を、様々な原因があるとしていますが、歴史的にリカオンが人間から迫害されたことを指摘しております。昔、アフリカがアメリカに支配されていた頃、白人がどんどん進出してきて、土地を奪っていき、その土地に肉食獣がでるので、狩猟を許していました。その結果、多くの動物が殺されました。

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こちら、ひどい言われようです。リカオンのことを、この無駄な動物が地上からいなくなったら最高だ、などと書いています!かつてリカオンを殺すと人間はお金をもらえたようでした。

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リカオンだけではありません、ライオン、ヒョウ、チーター、ジャッカルなども、、リカオンは10s、、いくらでしょう、sって、シリングですか?1906年にはこのように、肉食獣は殺したらその分お金をもらえていたのです。恐ろしい時代がありました。その結果がこちらの数字です。

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1959年から1968年にかけてリカオンが殺された数です。みてください、1956年は、リカオンは900頭も殺されたのです。そして、1961年まで、その数は合計2700頭にも登ります。そして、その数年後、1964年からは、途端に数字が一桁に激減し、1966年にはその数は不明になりました。これは、わからなかったのではなく、殺すリカオンが居なくなってしまったことを意味します。

このように、人間がリカオンを殺していったせいで、リカオンの数は激減しました。また、このように人間に迫害されたのみならず、人間が土地を開発していったせいで、リカオンの生息地が奪われていったことも減少につながります。

博士はこの悲しい歴史を話す時にとても怒っているように聞こえましたが、私も憤りを感じ、とても悲しいきもちになりました。

実は、このリカオンの減少が人間にあるというのは、過去の歴史ではありません。現在も続いている悲劇なのです。リカオンの死因の多くは、人間が仕掛けた罠にかかること、村人からの銃殺(リカオンが家畜を食べたといって殺す。)、交通事故、そして、生息地を奪われ続けていること。

私は人間としてこの悲劇は止めることが必要ですし、止めることも可能だという気持ちでリカオンの保護活動に取り組んでいる団体や人々を応援していきます。

とてもためになるインタビューでした。是非、このTwoCanConservationのアカウントをフォローしてください。リカオンの詳しいお話がきっと今後も投稿されていくでしょう。ウィルさん、グレゴリー博士、貴重なおはなしをありがとうございました。

f:id:fuchsiapink:20190620234243j:plainAll screenshot images belong to TwoCanConservation.