絶滅危惧種リカオンの応援ブログ

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リカオンについての説明や情報を発信しています。2018年から投稿を始めました。アフリカにあるリカオンの保護団体や、動物園からのリカオンに関する情報、リカオンに関する情報はなんでも投稿しています。

野生のリカオン vs. 動物園のリカオン

f:id:fuchsiapink:20190407225136p:plainPhoto Credit: Endangered Wolf Center

news.stlpublicradio.org

野生動物の保護活動をしているひとが、Endangered Wolf Centerのリカオンが、野生のリカオンと動物園で飼育されたリカオンの見た目が違うことに気が付き、研究をしたようです。

これに関しては私もぼんやりと気がついていましたが、ただ漠然と、飼育のリカオンはちょっとぽっちゃり、多分、狩りをしなくてもちゃんとお食事を与えられているからかな、くらいに考えていましたが、そこを突き詰めるのが研究者。

センターの飼育のリカオンは野生のリカオンに比べると、足が少し短い傾向にあることと、顔の特徴が違うことに気がつき、センターのリカオンの研究をしました。科学者はお食事の習慣がちがうのでは、という仮説をたてました。

センターでは、飼育員がお食事の量を成長に合わせて少しずつ増やしていく方法でリカオンに食事を与えていましたが、野生のリカオンの親は、子供達が小さいうちから、多めの食事を与えていました。

まるで人間の思春期の男の子達がとてもよく食べるように、リカオンも生まれてすぐにものすごい速さで成長するので、その時期に多く食事をする事で強い骨が形成されるようです。

また、野生動物の保護に当たっている人は野生でリカオンが食事している時に人間が観察している場合には、リカオンが食事を控える傾向を報告しています。子育ての時期は、巣穴付近に人間が群がるためその時に狩りができないと、子リカオンたちも食事にありつけません。

このような報告を聞くと、サファリツアーも考えものだなあという気持ちもしてきます。しかしさすが研究者です。ただ漠然とリカオンかわいい、かっこいいって愛でているだけではないのです!

リカオンの研究を30年以上している、Dr. Rasmussenは後継者を育てたいと考えているようです。大学院生さんなど、これからのリカオンを守る世代のかたが育って、リカオンがずっと長く生きていってほしいと思います。私には一体何ができるのかと日々もんもんとしていますが、ただ漠然と生きるだけでは意味がないのだな、ということだけはよく分かりました。