絶滅危惧種リカオンの応援ブログ

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リカオンについての説明や情報を発信しています。2018年から投稿を始めました。アフリカにあるリカオンの保護団体や、動物園からのリカオンに関する情報、リカオンに関する情報はなんでも投稿しています。

観光客の写真がリカオンなど野生動物の保護につながる

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7月22日の月曜に発表された論文で観光客の写真が野生動物の保護活動につながることがでていました。以下の2つの記事がニュースを取り上げています。

interestingengineering.com

10daily.com.au

いままで科学者たちが動物の数を知るためには3つの方法しかなかったようでした。カメラトラップをしかけるか、足跡を追跡するか、もしくはスピーカーで動物の鳴き声を流しておびき寄せるかの3つ。この記事にでてくるカシムさんはパヴァロッティと名付けられた片耳のチーターを探していたところ、観光客を乗せたツアーガイドに、そのチーターならさっきみかけたよ、と教えてもらったことがきっかけで、観光客の写真が今後の調査に役に立つとひらめいたようでした。

この方法が有効かどうかをカシムさんはオカバンゴデルタにて訪問者に小さなGPSを提供することで実験してみました。そして写真家がとった25000枚もの画像からライオン、ヒョウ、ハイエナ、チーター、そしてリカオンのおよその人口密度を知ることができました。この方法は、小規模なエリアで比較的個体が識別しやすい動物、例えばヒョウやもちろんリカオンの調査には有効だということがわかりました。

この方法では正しい場所がしぼれるのかとかなどの賛否両論あるようですが、観光客がとった写真を使うことでコスト削減もできるし、毎年訪れる400万人もの観光客が野生動物の保護活動に貢献できるため、カシムさんはもっと多くサファリツアーガイド等を巻き込み保護活動を実施したいと考えているようです。

新しい試みというのはいつでも伝統的なやり方をしている人から反対意見もあるようです。しかし、新しいことを何かやってみることは重要だと、自分が尊敬してやまない友人が言っていたので、カシムさんのやり方はそのうちメインストリームになるでしょう。

私もいつかアフリカいってリカオンにあってみたい。そして自分が撮った写真がリカオンの保護活動に貢献できたらそれほど嬉しいことはありません。

P.S.

この研究結果はいくつものニュースに取り上げられています。こちらのニュースではリカオンの写真がバーンと使われていてうれしくなりました。

arstechnica.com

また、伝統的な調査法ほで、私が最初の投稿のときに書く場所に電話する、と書いたことは、実は、動物の音をスピーカーで流して動物をおびき寄せる方法のことでした。まちがえてごめんなさい。