絶滅危惧種リカオンの応援ブログ

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リカオンについての説明や情報を発信しています。2018年から投稿を始めました。アフリカにあるリカオンの保護団体や、動物園からのリカオンに関する情報、リカオンに関する情報はなんでも投稿しています。

リカオンがいなくなったらどうなるか

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Photo Credit: Gorongoza Media

リカオンがもしもサバンナからいなくなったら、何が起きるでしょうか。その研究をしたプリンストン大学の結果が発表されました。

www.sciencedaily.com

捕食獣のいなくなったゴロンゴーサ国立公園では、ブッシュバックと呼ばれるレイヨウ類が、今まで餌を探しに来れなかったような場所にまで、食事をしにくるようになりました。ゴロンゴーサでは内戦前にブッシュバックがそのような見晴らしの良い場所で草をたべているこを見たことがないそうです。これは、捕食獣がいないので安心して広い場所まで来てしまうからです。そのおかでげ、ブッシュバックは森でそだったものよりも栄養がよく、体格が良くなりました。しかし今度は草原の草に影響がでました。プリンストン大学は、これを、研究では、Trophic Cascadeと呼びました。栄養性のカスケードとでも訳すのでしょうか。この仮説を明らかにするために、捕食獣の糞を撒いたり、録音した声を流すと、ブッシュバックは恐れて平原にあまり来なくなりました。

blogs.discovermagazine.com

ゴロンゴーサ国立公園では、2018年の4月にリカオンが再導入されました。その群れはうまくゴロンゴーサに定住し、群れの仲間を増やしています。そしてまず最初に獲物として狙ったものが平原にいるブッシュバック。このおかげで、ブッシュバックは平原を去り、もとにいた場所へ戻りつつあります。生態系が元に戻りつつあるということでしょう。これで研究の結果が裏付けられました。

研究者たちは、もう少しリカオンチーターの数を増やそうとしているようです。これで、環境が元に戻ることでしょう。

この話は、アメリカのイエローストーン国立公園でオオカミが再導入された時の話ににています。やっぱりリカオンは、いなくなっては困るのです。