絶滅危惧種リカオンの応援ブログ

絶滅危惧種のリカオンに関する情報を発信し、保護活動に貢献することを夢見るブログ

リカオンについての説明や情報を発信しています。2018年から投稿を始めました。アフリカにあるリカオンの保護団体や、動物園からのリカオンに関する情報、リカオンに関する情報はなんでも投稿しています。

リカオンのチームワーク

リカオンにぴったりの、お題が「はてなブログ」から出題されました。それは、チームワーク!チームワークを語るには、リカオンがぴったりです。なぜならば、リカオンはチームワークによって、個体、そして群れの生存が非常に左右されるまさに命がけのお題だからです。

リカオンは、アフリカに住む絶滅危惧種のイヌ科の動物。リカオンの詳細については、こちらをごらんください。通常は6頭から30頭くらいの群れで暮らしています。それでは、リカオンのチームワーク力がどこで発揮されるかを、狩り、子育て、絆の3つの観点からご説明しましょう!

狩りのチームワーク

リカオンは、体のサイズが25キロくらいの、ジャーマンシェパードの華奢バージョンのような捕食獣。そのリカオンは、自分のサイズの10倍も大きい、ヌーやシマウマを捉えることができるのです。リカオンはチームワークが抜群で、アフリカのサバンナでナンバーワンという狩りの成功率を誇ります。仲間同士で協力しあい、コミュニケーションをとりながら獲物を捉えます。

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リカオンの群れが頭を低くして獲物に近づいているところ (Photo Credit Nicholas Dyer)

まず、リカオンが狩りをする時は、子供が小さく狩りに参加できない場合は、ベビーシッターを決めて、子供のお守りをします。それ以外の群れの仲間は全員で狩りに参加します。獲物は草食動物で弱いもの、小さいものに絞り、相手が走ることができなくなるまでとにかく走って追いかけるのです。仲間で追いかけますが、先頭のリカオンが疲れてくると、後ろのリカオンが交代して先頭に立ちます。また、追跡の途中ではぐれたリカオンも、仲間が鳴き声で指示をだし、戻ってくるように伝えて常に効率よく行動します。この見事なチームワークのお陰で、リカオンは80%の狩りの成功率を達成します。これは、百獣の王であるライオンの20%から30%、ハイエナの60%にくらべ、大変高い率となります。

リカオンの狩りのチームワークについてとても詳しい番組があるので、こちら是非ご覧になってみてください。映像だけで理解できます。

youtu.be

子育てのチームワーク

リカオンのチームワークで、もう一つ重要なのが子育てです。リカオンは一度のお産で最大で21頭の赤ちゃんを産みます。このリカオンの子育ても、チームワークの上に成り立っています。リカオンは、子供の面倒をとても甲斐甲斐しく見る動物です。子沢山ではありますが、1つの群れで出産ができるカップルは、1対だけです。その1対がアルファペアと呼ばれており、それ以外の群れの仲間はみんなでその1対のカップルから生まれた子供たちを全員が全力でお世話をします。

狩りで捉えた獲物は、まず、子供のリカオンに一番最初に食べる権利があるため、大人たちは、自分たちが捉えた獲物をまずはお腹に蓄えて、巣穴に戻り、待っている子供達に吐き戻して与えます。どんな時でも子供優先なのです。狩りの時にも、子供が小さすぎて同行できない場合は、1頭の大人リカオンが子守として巣穴にのこり、ほかの大人が留守中の子供達のお守り役をします。ここでも素晴らしいチームワークを見ることができます。この子供達が群れの未来を担うので、余計に大事に育てるのです。

リカオンのチームワークは一生の絆

最後にリカオンのチームワークは一生の絆とも言えます。リカオンの群れは、子供も大事にするし、怪我を負ったリカオンや老いたリカオンも仲間同士でとてもよくお世話をするのです。怪我をした動物は、見捨てられることが多い野生の世界で、仲間を決して見捨てないリカオンのチームワークは涙ぐましいほどです。食事も子供が先ですが、怪我をして動けないリカオンにも必ずお食事が分配されます。移動も、置いてけぼりにはせずに、怪我の治癒を待ってからの移動です。リカオンは仲間同士が序列はあるものの、静かに協力し合い、序列が下のリカオンにもちゃんと食事が行き渡ります。チームワークのおかげで争いが大変少ないことがリカオンの社会性の特徴です。

このナショジオの記事に動画付きでリカオンの子育てが少し紹介されています。是非参考にしてみてください。

www.nationalgeographic.org

さて、リカオンを例に上げてチームワークについて語ってみましたが、人間はリカオンとくらべてどうでしょうか。人間にはリカオンのようなチームワークはあるでしょうか。リカオンはチームワークで仲間同士を支えあっています。オオカミと野生のイヌという本の中で、リカオンは、『ある意味では人間社会をも超えた理想世界がそこにあるのかもしれない』と書かれていました。人間が、リカオンのようにチームワークを大切にし、協力し合うことで、何かを達成するときに、大成功をおさめることができるのではないでしょうか。

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