南アフリカのリカオン事情 2018年9月13日Daily Maverickの記事より
昨日は苦し紛れのリカオン記事を投稿してしまいましたが、本日は大変重要なリカオンのニュースをお知らせいたします。(Photo credit: Mr. Mike Kendrick and Daily Maverick, South Africa)
こちらは、数ヶ月前から追っていた心配事ですが、9/13に南アフリカのオンラインニュースで取り上げられたリカオンに関するケースを日本語で簡単にまとめました。
オリジナルの記事はこちらのURLからご覧いただけます。
南アフリカにある、テムベ・エレファント・パークという保護区で、リカオンたちが約1年ほど、ボマという保護区内の囲われてた狭い敷地内での暮らしを余儀なくされています。
2011年に、リカオンがテムベ・エレファント・パークに再導入されて以来、一時期は保護区内で自由に生活をしていたリカオンですが、紆余曲折あり、現在は狭い敷地に閉じ込められて、およそ1年が経とうとしているようです。
観光の目的としてはリカオンは大変魅力的ですが、保護区内での草食動物の割合(リカオンの餌になる動物)、ライオンの存在(リカオンの天敵)、家畜の被害等が原因で、リカオンは行き場をなくしています。
この状態はリカオンに良いわけがありません。リカオンは、広い行動範囲を必要とする動物です。長い間、人間に囲われたような生活をしていると、野生に戻る時も苦労します。
テムベのコミュニティトラストの代表者は、リカオンを保護区に残す事は非常に重要だとしています。地元の方の理解等、エレファントパークのマネージメントがしっかりと対応していない事がこの問題の原因かもしれません。
あまりにも端折って記事を報告しましたが、リカオンは絶滅に瀕しても、なお扱いがよくないところを感じます。個体数がなかな増えないことも、リカオンへの理解が足りない事が大きな原因のようにも思えます。人間の利害関係で、美しいリカオンが虐待されているのを知るのはとても辛い現実です。
現段階で、テムベ・エレファント・パークでのリカオンのために何が出来るかはわかりませんが、南アフリカのオンラインニュースを日本でも読む事ができるので、日本の皆さんにもお知らせしたく記事を書きました。Daily Maverickでは、記事に対しての反応をすることが出来ます。もし興味があれば反応してみてください。多くの反応があれば、何か変わるかもしれません。